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川上の稽古

川上の妻のセリフを一句ごとに、ああでもない、こうでもない、と稽古している。

少しの力の加減で、気持ちが変わる。

ふと、こうだな、と思えたところがあって、そうするとなぜそういう言葉が出てきたのか、なぜこんな結末になるのかまで、数独で詰まっていたひとマスが埋まったあとのように、次々とやり方が見えるようになった。

あとは、思ったとおりにどこまでやれるかということだ。