国立能楽堂からお声かけをいだき、昨日今日と、宮城県名取市の小学校3校へお邪魔して、能と狂言の授業をしてきました。シテ方2名、狂言方2名、ここ何年かお馴染みの顔ぶれでうかがっています。
シテ方のかたとそれぞれやると、特徴も際立ちますし、見せ方もノセかたも違って面白い。この幅で一つの芸能だというのですから、深さも感じてもらえたんじゃないかなと期待します。
近くの仙台市では年に2回ぐらいは定期的な催しがあるそうですが、彼らにそのうち能楽を観る機会があるのか、それはわかりません。
こういう事業を種まきに譬えるひともいます。もしかすると能楽ファンの、ひょっとすると能楽師の芽が出るかもしれないと。
でも私は肥料に譬えたほうがいいようにおもいます。能楽の芽ではなくても、日本文化の肥料が、すべての芽の栄養になる。栄養になる芸能だとおもいます、能楽は。