いま、近代のそこそこ名のある日本画家の彩色画で、一番お手頃(人気がない)画題のひとつは、残念ながら「高砂図」のようですね。
能画ではなくて、朝日の昇る海辺の松林を掃き掃除しているおじいさんおばあさん。
調度品という性格が強く、床の間以外に似合う場所もなく。
高砂のめでたさが一般的でなくなって、そうすると風景画というほどでもなく、古美術というほどでもなく。
自分でもせいぜい正月しか飾らないと思うし、ひとが見て「いいですね」といってくれそうな気もしないし。
高砂人気を仕掛けることはできないものか。お買得品を私が買ったあとに。