名古屋能楽堂正月特別公演
2025/1/3 名古屋能楽堂
『翁』山階彌右衛門
狂言『宝の槌』野村又三郎
能『吉野天人』久田三津子
『宝の槌』主人が「お宝くらべ」の集まりにに持っていく宝物を、家来の太郎冠者に買いに行かせます。冠者は都でニセモノの打出の小槌を買って帰るという話。私は都の詐欺師をつとめます。
画像クリックで能楽協会の詳細ページに。
第22回 狂言三の会
2024/11/23(土,祝)14:00
名古屋能楽堂
狂言「萩大名」藤波徹
狂言「長光」野村又三郎
狂言「釣針」野口隆行
¥5000 ¥4000 ¥3000
学生は各席千円引き。
野村又三郎家の弟子たちが運営する『狂言三の会』。私も事務局をしています。
今回、私がつとめる演目『釣針』は、野村又三郎家では最近珍しい大勢物。主人と家来が、恵比寿さまから授かった釣針で、それぞれの結婚相手を釣ろうというはなし。
恵比寿さまから授かる妻ならさぞ美人だろうと、期待が膨らむのはよいのですか、この二人は調子にのりすぎているのかも。
申込メールはこちら
3nokai@au.com
2024/11/17(日) 国立能楽堂
「翁」観世清和 野村万作
舞囃子「安宅」観世銕之丞
一調「道明寺」大槻文蔵
狂言小舞「鶉舞」三宅右近「貝尽」野村又三郎
狂言「棒縛り」野村遼太
舞囃子「枕慈童」宝生和英
狂言「太鼓負」野村萬斎
大学三年四年の2年間教えていただいた野村万作先生の、芸歴九十年記念会。三番叟踏み納め(のつもり)とのこと。いやいや、きっとゴールは無く、どこまでもいつまでもというかただと思います。
私は野村又三郎氏の小舞「貝尽」の、地頭をさせていただきました。
能に観る源氏物語
2024/11/9(土)14:00
あげおコミュニティセンターホール
能「源氏供養(舞入)」梅若泰志
狂言「伯母ヶ酒」奥津健太郎
私は伯母ヶ酒の伯母の役です。伯母は酒屋をしています。甥は酒をふるまってほしくて、あの手この手、いろいろ言うのですが、素っ気なくあしらわれてちっとも飲ませてもらえないので……
源氏供養は間狂言のない能で、じつはあまりきちんとみたことがありません。あしたは勉強します。
チラシ画像クリックで、主催詳細情報ページへ。
2024年11月3日(日)13:00
銀座・観世能楽堂
能「清経」武田宗和
狂言「雁大名」野村又三郎
仕舞4番
能「殺生石」坂井音雅
訴訟のために在京していた田舎大名、勝訴してめでたく帰国する前に祝の一席を設けたい。だけどご馳走を調えるお金が残っていない。太郎冠者が一計を案じて…。
私はちょっと気の毒な雁屋の役をつとめます。受け取りようによってはひどい話ですが、又三郎師演じる大名の晴れやかな喜びが優ります。
画像クリックで観世会詳細ページへ。
2024年11月2日(土)
宝生能楽堂
能「伏木曽我」
狂言「飛越」
私は復曲能「伏木曽我」の間狂言のお役をいただいています。かつてはさまざまな芸能でも人気の演目だった曽我物ですが、戦後という時勢ゆえか、あまり省みられなくなりました。数ある曽我物の復曲能に取り組まれている、加藤眞悟氏を中心とした会です。
詳細についてはインターネットで検索していただければと思います。
第三回 掬月会
2024年9月8日(日)14:00開演
宝生能楽堂
尺八演奏とお話 神令
仕舞「嵐山」水上達
舞囃子「吉野静」水上嘉
狂言「鬼の継子」奥津健太郎
能「国栖」水上優
東京藝大同期の水上優氏の主催公演。
私は国栖の間狂言のお役をいただきました。清見原天皇をかくまう国栖の老人(シテ)と、追手の雑兵(間狂言)のやりとりも見どころのひとつです。
申込詳細は画像をご参照ください(クリックで拡大)
2024年7月27日(土)13時
能「忠度」ただのり 鵜沢久
能「三輪」みわ 松田若子
私は観世流の能「忠度」の間狂言をいたします。なかなか語り甲斐のあるものですので、楽しみにしています。
画像をクリックすると国立能楽堂の詳細ページへ行きます。
第39回
2024年年6月2日(日) 13時
セルリアンタワー能楽堂
「音曲聟」おんぎょくむこ
奥津健一郎 奥津健太郎 伊藤泰 野村又三郎
「瓜盗人」うりぬすびと
野口隆行 松田高義 笛・八反田智子
「連尺」れんじゃく
野村又三郎 野村信朗 藤波徹
例年は秋以降の開催が多かった東京公演ですが、今年は6月に開催をいたします。
せっかくですので季節の演目も入れたいものだと相談しまして、私が『瓜盗人』をすることになりました。
しぐさや小道具もおもしろく、笛も入る楽しい演目です。
このページ下方の申込フォームにて、ご予約を承ります。
雪席¥6000 月席¥5000 花席¥4000
《音曲聟》 おんぎょくむこ
新婚の聟が、初めて妻の実家へ挨拶に行く儀式〈聟入り〉、作法がわからないので知人に尋ねに行きますが、「なんでも拍子に乗って、音曲仕立てで挨拶をするのだ」とデタラメを教えられてしまいます。聟の作法をみた舅は驚きますが、生真面目な聟さんだから誰かに騙されたのだろうと推察して……
聟入り失敗談は狂言の定番でもあり、戦国末~江戸初期の笑話集『醒酔笑』にも扱われています。ハレの場なので失敗も笑って済ませられ、若者を見守る視線も感じられます。
《瓜盗人》 うりぬすびと
そろそろ畑の瓜が食べごろの季節。ある夜、男が瓜畑へ忍び入り、よくできた瓜を一つ二つと盗みますが、暗がりにいた案山子をみてビックリ。腹を立て、散々に荒らして帰ります。翌日、見廻りにきた百姓は畑の様子に驚き、今夜は自分が案山子に扮して、瓜盗人を待ち構えることにします。
そしてまた来てしまった瓜盗人の男、こんどはもう案山子に驚くことはありません。祇園祭も近いので、曳山で演じる出し物の稽古を、畑で始めてしまうのでした。
夜に畑へ忍び込み、瓜をさぐる様子をするパントマイム的なしぐさ、小道具を組み合わせた案山子の作り物など、狂言らしい見どころがいっぱいの人気曲です。また、祭礼の出し物は「地獄の鬼が罪人を責めるところ」で、〈責メ〉という笛の演奏に乗って鬼の舞を致します。笛は八反田智子さん(一噌流笛方)に、短い演奏ですがご快諾いただきました。
《連尺》 れんじゃく
連尺というのは荷物を背負う肩ベルト。登場する物売りたちの荷物をあらわしています。昔は市場が常設ではなく、その場に最初の店を開いた者が特別な権利を得たようです。絹布売りの男と、歌賃(=餅)売りの女が、互いに先着を主張してゆずらず争います。
狂言に登場する女は気が強いだけでなく、よく働くことにかけても男勝りです。ちょっと度が過ぎる結末があったため、昭和になって廃止にされてしまった話ですが、2016年国立能楽堂公演で、又三郎家によって復活上演されました。狂言には様々な笑いがあったことや、中世民衆の活気・活力もうかがい知れる狂言です。
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